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今回は8月の木をご紹介致します。
今回は【カイヅカイブキ】についてお話致します。
カイヅカイブキの花言葉は、「援助」。
【カイヅカイブキとは・・・】
・ヒノキ科の常緑針葉樹で、海辺などに自生するイブキ(ビャクシン)の園芸品種(あるいは変種)とされる。大阪の「貝塚」で作られた、あるいは樹形が巻貝のようになることから、カイヅカイブキと命名された。
・カイヅカイブキが登場した頃はコニファー類が今ほど普及しておらず、他の庭木にない洋風な雰囲気が好まれ、北海道南部以南の各地で一般家庭の生垣としてさかんに植栽された。昭和時代を代表する生垣樹種といえる。
・当時としては大気汚染に耐えるほぼ唯一の針葉樹であり、その丈夫な性質が高度成長期の時代性と合致したこともあって、学校、工場、高速道路などで大量に植栽された。現在見られるカイヅカイブキの多くはその名残であり、新たに植栽される例は年々減少している。
・人気の理由は、枝葉が密生するため植栽直後から目隠し効果があること、成長が比較的遅く、放任しても樹形が自然に整うことなどにもあったが、これは枝先の新芽を常に剪定できる余力のあることが前提。実際にそうした管理がなされるのは稀であり、現代では大きくなり過ぎたカイヅカイブキが伐採の憂き目にあっている。
・葉は長さ1~5センチの鱗状。イブキに比べて葉の幅が広くて緑色が濃いこと、枝葉が緻密で樹形が整いやすいこと、枝先が火炎状になること、側枝が旋回して渦巻き状の円錐樹形になることが特徴。土質の関係から関西地方の方がよりカイヅカイブキらしい樹姿になる。
・雌雄異株(稀に同株)で、4月になると雌雄それぞれの小さな花を枝先に咲かせる。雄株に咲く雄花は茶色い楕円形、雌株に咲く雌花は始め黄緑色で後に淡い青に変わるが、共に観賞価値は乏しい。雌花の後には直径1センチほどの球果ができ、翌年の秋にかけて褐色に熟し、完熟すると表面に白い粉を吹く。
・カイヅカイブキの樹高は通常6~7mだが、暖地では20m近くまで育つものもある。樹皮はイブキのそれと同様であり、赤みを帯びた樹皮は樹齢を重ねると縦に剥離する。
【カイヅカイブキの育て方のポイント】
・暖地を好むが北海道南部までなら植栽できる。大気汚染、乾燥、塩害、雪害には強い。
・日向を好み、日陰では葉っぱが貧弱になる。痩せ地でも生育できるが、養分が余りに乏しいと枝葉が枯れて隙間が増える。
・イブキよりも芽を出す力が強く、ボリュームのある垣根を作ることができるが、大き育った後で、小さく仕立て直すことが難しい。ノコギリなどを使って大胆に剪定すると、スギのようなチクチクした葉が発生して見苦しくなる。
・病害虫に強いが稀にハダニが発生し、イブキチビキバガの被害に遭うこともある。
・ナシの病気(赤星病)を誘発するため、梨畑の近くに植えることはできない。カイヅカイブキの植栽を条例で禁ずる自治体もある。ボケやカイドウの近くに植えることも同様に禁止している地方がある。
【カイヅカイブキの品種】
・あまり植栽されていないが、葉に模様が入るフイリカイヅカイブキがある。
【カイヅカイブキに似ている木】
・ハイビャクシン
・ハイネズ
・ネズミサシ
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