今月が旬の花【ゼラニウム】

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今年は3月が旬の野菜・果物・花をご紹介致します。
今回は【ゼラニウム】についてお話致します。

現在のペラルゴニウム属に分類される以前は、リンネによってゲラニウム属(Geranium)に分類されていたことから、その名残で今も「ゼラニウム」と呼ばれています。
南アフリカ・ケープ地方原産のペラルゴニウム・ゾナレ(Pelargonium zonale)とペラルゴニウム・インクイナンス(P. inquinans)を主な親とし、これにほか数種が交雑されてつくり出されました。

やや多肉質の茎をもち、乾燥には強い反面、過湿には弱い性質をもっています。
四季咲き性で、温度が適していれば一年中開花します。

花は一重咲きから八重咲きまであり、星形やカップ状の小花がボール状に多数集まって、長い花茎の先端につきます。また、葉に白や黄色の斑が入る品種やモミジに似た葉をもつ品種もあり、コンテナやガーデンで彩りを添えます。
流通する多くはF1品種で3~4号ポットで販売され、小柄な草姿で花つきがよいので、コンテナ寄せ植えやガーデンに利用されます。

また、4~6号鉢で出回る栄養系品種はやや大柄になり、鉢植えで楽しむほか、スタンダード仕立てにできる品種もあり、楽しみ方は多様です。

【栽培環境・日当たり・置き場】

1年を通して日当たりと風通しのよい場所で育てますが、真夏は西日の当たらない場所が適しています。

また、雨に当てると茎葉や花が腐りやすいので、鉢植えであれば、長雨の時期に軒下などへ移動させます。

庭植えの場合は、梅雨時期に株を切り戻しておきます。
真夏に、葉の色が白っぽくなることがあります。

これは高温による生理障害ですが、秋になれば自然に葉色が緑に戻り、回復するので心配ありません。

夏はできるだけ涼しい環境で過ごさせましょう。
凍るような寒さが続くと傷みますが、関東地方以西の暖地であれば、軒下やちょっとした防寒により戸外で冬越しできます。

明るくて暖かい室内であれば、花も見られます。

【水やり】

過湿は禁物で、鉢植えの場合、表土がよく乾いたらたっぷりと水やりしますが、冬は乾かし気味に管理します。庭植えの場合はほとんど不要ですが、真夏に土がからからに乾いたらたっぷりと水やりします。

【肥料】

用土には元肥としてカルシウムを含む緩効性肥料を加えておきます。

また、生育が旺盛となる早春から初夏と、秋に追肥します。

液体肥料を水やり代わりに施してもよいですが、開花期に肥料が多いと花茎が柔らかくなって倒れやすくなるので、緩効性肥料を置き肥するとよいでしょう。

【病気と害虫】

病気:茎腐病(ブラックレッグ)
茎腐れが発生することがあり、茎の基部が茶色くぺしゃんこになり、その部分から上部へと腐っていきます。

症状を見つけたら、その枝のつけ根から切り落とします。

害虫:ハマキムシ、ヨトウムシ
春から夏にハマキムシが発生しやすく、葉の一部が巻いたり、引きつったりする症状が見られます。

また春、および秋から初冬にはヨトウムシが発生しやすく、葉がかじられます。害虫自体を見つけるよりも、葉の上に小さなふんを見つけたり、食害に気づくほうが多いので、日ごろからよく観察しておきましょう。

【用土(鉢植え)】

弱アルカリ性(pH7.0~)の土壌を好むので、花壇や鉢土にはあらかじめ苦土石灰を混ぜて、pHを調整しておきます。

用土は市販の草花用培養土などを利用し、さらに牛ふん堆肥を1割ほど加えます。

【植えつけ、 植え替え】

真夏と冬を除けば、必要に応じて植え替えを行うことができます。

根詰まりや根腐れ気味のときに、根鉢をほぐして植え替えます。

生育が旺盛で、大きくしたいときは二回り大きな鉢に、大きくしたくないときは根鉢をより多くほぐして同じ大きさの鉢に植え替えます。

強く根を切っても丈夫なので、思いきって古い根は取り除きましょう。

根腐れ気味の株は同じ大きさの鉢か小さめの鉢に植え替えます。

【ふやし方】

さし芽:春と秋に、切った枝を用いて天芽ざしまたは管ざしをすることができます。用土は赤玉土と腐葉土の等量配合土などを使います。

梅雨時期にさし芽を行うときは、腐りやすいので、さし穂をとったらすぐにはささずに1日ほど乾かしておくか、あるいは乾いた土にさし、すぐには水やりをしないで翌日行います。

【主な作業】

花がら摘みと枯れ葉取り:たくさんの小花からなるゼラニウムでは花房の中心から小花が咲き終わるので、随時摘み取ります。

花房のほぼ全体が咲き終わったら、花茎のつけ根から横に折り倒し、取り除きます。また、株元で黄色くなった葉やカビの生えた葉を取り除きます。

切り戻し:種子系品種はあまり大きくならないタイプが多いので、特に切り戻す必要はありませんが、大きくなるタイプをコンパクトにしたいときや草姿がくずれたときは、好みの高さの、わき芽のある節の上で切り戻します。真夏と冬を除けばいつでも行えます。

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