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今年は11月が旬の木をご紹介致します。
今回は【ハウチワカエデ】についてお話致します。
ハウチワカエデの花言葉は、「大切な思い出」「美しい変化」。
【ハウチワカエデとは・・・】
・本州以北の山間に自生するムクロジ科の落葉高木(北海道を原産地とする説もある)。日本のカエデでは最も大きな葉を持ち、見ごたえのある紅葉になることや、印象的な花を咲かせることで古くから庭木として普及する。
・葉はイロハモミジに似るが、直径は10センチを越すものもあるほど大きい。葉の形が映画や芝居に出てくる、鳥の羽で作った団扇に似ていることから羽団扇楓と名付けられた。葉は9~11に浅く裂けるが、切れ目の深い個体もある。
・冬芽は4対の鱗片(冬芽を守る厚い葉)に覆われており、芽出しの時季は劇的に変化する。若い葉は全面が白い毛で覆われるが、成葉では裏面に少し毛が残る程度になる。
・幹が直立しがちであることや枝葉の出方が単調であることから、本来は庭木として使用されることが少なかったが、秋の紅葉(黄葉)が美しいことから雑木の庭などで使われるようになった。
・紅葉は場所や固体によって色が微妙に異なり、環境が良ければ非常にカラフルな景色を作る。葉の大きさも相まって欧米人には特に人気が高いという。
・4月から6月にかけて咲く花は、雄花と両性花が混ざった紅白色で、モミジの仲間とは思えないような様相を呈する。
【ハウチワカエデの育て方のポイント】
・自然環境ではブナなどの陰になるような場所でも見られる。陽射しが強すぎる場所では葉焼けが起きるため、半日陰程度の場所がよい。
・関東地方では標高1000m以上の高地に育つような木であり、都市部ではカラフルな紅葉(黄葉)を見るのが難しい。黄色一辺倒になりやすい。
・風通しの悪い場所ではアブラムシやカイガラムシの被害が見られる。
・狭い庭では同じような性質で、より小さな葉を持つコハウチワカエデが向いている。
【ハウチワカエデの品種】
・葉の大きさや切れ込み方、新葉の色などによって様々な品種がある。代表的なのものは「隠れ笠(金隠れ)」「笠戸」「九重」「小夜時雨」「待宵」などだが、いずれも希少品種になりつつある。
【ハウチワカエデに似ている木】
コハウチワカエデ オオイタヤメイゲツ
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