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今回は9月の木をご紹介致します。
今回は【庭漆】について–お話致します。
庭漆の花言葉は、「努力が報われる」「自由」 。
【ニワウルシとは・・・】
・中国の北部及び中部を原産とするニガキ科ニワウルシ属の落葉広葉樹で、明治10年ごろに日本へ渡来した。成長が早いことに加えて葉が大きく、容易に木陰を作ることができるため、当初は街路樹や公園樹、絹を作るための蚕(シンジュサン=神樹蚕)の餌に使われた。
・ウルシに似た葉を持つが、樹液で「かぶれる」ことはないため、庭に植えられるウルシという意味でニワウルシと名付けられた。枝分かれが少なく壮大な樹形になるが、時には30mほどの高さに至るため、「ニワ~」とはいえども庭植えには向かない。
・別名の「シンジュ(神樹)」は英語名「tree of heaven」の訳でドイツ名「Gtterbaum」も同義。天に届くほど大きく育つことに由来する。かつて若きパイロットたちが、この葉を餌にしたシンジュサンのマフラーを巻いてゼロ戦に搭乗したことを重ね合わせると、その名前は感慨深い。
・葉はウルシとチャンチンのちょうど中間のような形状で、6~12対の小葉が集合して長さ50~100センチの羽根状になる。葉の下面には大型の密腺があり、葉肉はゴマ油のような独特の匂いがある。小葉は長さ8~10センチで左右非対称。基部の外側に1~2個のギザギザがあるのがウルシやチャンチンとの違い。
・ニワウルシの開花は6~8月。雌雄異株で雄の木には雄花が、雌の木には雌花と両性花が、それぞれ数本の穂状になって咲くがいずれも直径7ミリほどで目立たない。花の後には小さいマメのような実がなり、秋になると鮮やかな赤みを帯びて花よりも目立つ。中に含まれる種子は扁平形で翼があり、風で四方へ飛び散ることで繁殖する。
・ニワウルシの樹皮は灰白色だが、樹齢を重ねると表面に藻類が付着し、黒ずんで見えることが多い。
・種子のみならず地下茎によって次々に新苗を出し、耕作放棄地などの空き地、河原、城の石垣など至るところに侵食する爆発的な繁殖力を持つ。また、葉や樹皮から他の植物の生育を阻害する物質が作られ(アレロパシー効果)るため、ニワウルシの周りでは他の植物が育ちにくくなる。こうした理由から今日では駆除の対象とする地方もある。
【ニワウルシの育て方のポイント】
・強靭な性質を持ち、日向であれば勝手に育つ。害虫も少ない。
・本来は寒冷地の木であったが、適応力が高く、今では熱帯地方でも育つ。
・ニワウルシはヤママユガ科の蛾「シンジュサン」の食草。養蚕が盛んであった頃ならともかく、今日では何らかの意図がない限り、人為的に植えるようなものではない。
【ニワウルシに似ている木】
・チャンチン ハゼノキ タラノキ
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