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今回は10月の木をご紹介致します。
今回は【マルメロ】について–お話致します。
マルメロの花言葉は、「魅力」。
【マルメロとは・・・】
・イランやトルキスタンなどの中央アジアを原産とするバラ科の落葉樹。庭木としてより多いカリンの仲間で、稀に公園等に植えられる。長野県諏訪地方、新潟県及び秋田県鹿角などの寒冷地では、商業的に栽培される。
・原産地はメソポタミア文明発祥の地で、マルメロは紀元前から栽培されていたという。日本へ渡来したのは江戸時代初期の寛永11年(1634年)で、中国を経由して長崎に入ったものが各地へ広がった。
・当初はカリンと区別せずに扱っており、現代でも地域によってはそうした傾向が残る。マルメロという名は、ポルトガル語のマルメロあるいはオランダ語のマルメルに由来する。
・マルメロの開花は4~5月中旬。その年に伸びた短枝の先に、芳香のある花を咲かせる。花弁は白または薄紅色でカリンよりも色が淡く、直径は4~5センチでより大きい。花の裏側にある萼には毛が密生する。
・果実が黄緑色に熟すのは9~10月。直径7センチ前後の楕円形だが、セイヨウナシ型になるものとリンゴ型になるものがある。表面は淡い褐色の産毛に覆われ、果尻にはヘタがある。
・マルメロの果実には芳香があり、果肉はカリンより柔らかいため生食できる。ただし、風味に乏しいためシロップ、ジャム、果実酒などにして利用するのが普通。漢方では「榲桲(おんぼつ)」といい、薬用として咳止めに使う。
・葉は幅の広い楕円形~円形で、長さは5~10センチほど。表面は濃緑色で縁にギザギザはない。樹皮は樹齢を重ねても剥離せず、ゴツゴツした灰褐色のままで留まる。
【マルメロの育て方のポイント】
・日当たりさえ確保できれば栽培はそれほど難しくない。
・単独で植えても実がなるが、確実に実をならすには数種類を植える必要がある。限られたスペースに植える場合、苗木2~3本を寄せ植えすればよい。
・枝が大きく横に広がるため、場所に応じて剪定する必要がある。剪定の適期は1~3月上旬。長い枝は付け根を少し残して除去する。
・まれに赤星病やシンクイムシの被害に遭うことがある。6月になったら摘果し、残した実には袋掛けをするとよい。
【マルメロに似た木】
カリンは中国を原産とする近縁種だが、既述のとおり、果実の表面が無毛であること、葉の縁にギザギザがあること、経年と共に樹皮が大きく剥がれることがマルメロとは異なる。
・セイヨウカリン(メドラー)
ヨーロッパ南東部~アジア南西部に分布するマルメロの近縁種。小豆色をした果実は長さ5センチ以下で、バラの実(ローズヒップ)のような形状になる。加熱するとシナモンを入れて煮詰めたリンゴのような味がして美味しい。このためヨーロッパでは古くから栽培される。
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