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今回は11月の花をご紹介致します。
今回は【プリムラ・ポリアンサ(プリムラ・ジュリアン)】について–お話致します。
プリムラ・ポリアンサ(プリムラ・ジュリアン)の花言葉は、「富の誇り」「無言の愛」。
プリムラ・ポリアンサはヨーロッパ原産のP・エラチオール(Primula elatior)、P・ブルガリス(P. vulgaris)、P・べリス(P. veris)などが交雑されて育成された品種群で、1950年代にアメリカで育成された大輪品種‘パシフィック・ジャイアント’(‘Pacific Giant’)の登場により、人気を博しました。
このポリアンサに、コーカサス地方原産で赤紫色の花をつける小型種P・ジュリエ(P. juliae)を日本で交配させて誕生したのが、花も株も小型の品種群‘ジュリアン’です。
ジュリアンという名前は、誕生当初、開発した会社が商品名として広めたものですが、いつのまにか花の小さいポリアンサのことをジュリアンと呼ぶようになり、ジュリアンがポリアンサとは別種であるかのようにP・ジュリアンと書くことが一般化してきています。
ポリアンサは多年草ですが、暑さに弱い品種が多いため、一年草として扱われています。
ですが、花が咲き終わった株を落葉樹の下や、塀などで西日が防げる場所に植えておけば夏越しをして翌春花を咲かせることも可能です。夏越しを成功させるコツは日陰に置くことと干からびさせないことです。
夏以外はよく日に当ててください。
【栽培環境・日当たり・置き場】
鉢植えの場合は、夏にタネをまいてできた苗を、秋の彼岸までは半日陰で管理し、それ以後は日なたで管理します。
寒風に当てなければ戸外で冬越しさせることもできますが、凍ると花が傷むので、霜の当たらない軒下で管理しましょう。
厳寒期に入手した開花鉢は、室内の日当たりのよい場所で管理します。
室温が高いと花が早く終わってしまうので、日中は風通しのよい、加温していない室内に置きましょう。
開花中に大きめの鉢に植え替えて夏までに株を充実させ、夏は雨の当たらない涼しい半日陰で管理し、秋以降は再び日なたに戻します。
庭植えの場合は夏に日陰になる、落葉樹の株元を選んで植えつけます。
【水やり】
鉢植えの場合は用土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。
開花中は株の中心や葉の間、花に水がたまらないように注意して、株元の用土に直接、与えます。
庭植えの場合は、特に水やりの必要はありません。
【水やり】
10月から4月は、緩効性化成肥料(N-P-K=12-12-12など)を施してください。
次々に花を咲かせるにはたくさんの養分が必要です。11月から4月の開花期は液体肥料(N-P-K=6-10-5など)も施し、肥料切れさせないようにしましょう。
夏越し中の5月から7月と9月は、規定の濃度よりも薄めの液体肥料を施します。
【病気と害虫】
★病気:灰色かび病
灰色かび病は低温多湿になると発生するので、晩秋から春まで注意が必要です。
花がらをこまめに取り除いて、風通しをよくすると、発生が抑えられます。
葉が込み合うと、株元が蒸れやすくなって発生しやすくなります。
小さな鉢植えは生育促進も兼ねて、11月から5月に鉢増ししておくとよいでしょう。
★害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジ
アブラムシが生育期間を通じて発生します。
よく観察して、株についたアブラムシを冬のうちに防除しておくと、春以降の発生が少なくなります。
ヨトウムシは春から秋にかけて発生します。
大きくなると、日中は用土の中や株元に隠れる性質があります。
少しでも葉が食害されていたら、夜に見回って捕殺するなど防除に勤めます。
ナメクジは夜行性です。見つけしだい捕殺します。
【用土(鉢植え)】
水はけと水もちのよい、有機物の多い用土を好みます。
赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土などに、リン酸分の多い緩効性化成肥料(N-P-K=6-40-6など)を適量混ぜるとよいでしょう。
【植えつけ、 植え替え】
適期は9月です。
夏越しさせた株は少し涼しくなる、秋の彼岸ごろに植え替えます。
鉢から抜いた株は用土を落として1~3芽ずつに分け、新しい用土で植えつけてください。
植えつけ後は1~2週間ほど日陰に置き、新葉が伸び始めたら日なたへ移動させます。
【ふやし方】
★タネまき:適期は6月から7月です。
赤玉土小粒とバーミキュライトの等量配合土など、水もちのよい用土に、タネが重ならないようにまきます。
発芽には光が必要なので、覆土はしません。
幼苗期はナメクジに注意が必要です。秋の9月から10月に、3号程度の鉢に鉢上げします。
肥料は薄めの液体肥料(N-P-K=6-10-5など)を施します。
★株分け:適期は9月です。
植え替えの際に1~3芽に分けます。
【主な作業】
★花がら摘み:灰色かび病の原因になるので、12月から4月まで花がらをこまめに取り除きます。
★鉢増し:11月から5月に2回り大きな鉢に鉢増しを行います。
成長が促されて株が大きくなり、たくさんの花を咲かせるようになります。
厳寒期に鉢増しした場合は、霜で株が持ち上げられることがあるので、見つけしだい、手で押さえて植え直しておきましょう。
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