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今回は11月の花をご紹介致します。
今回は【ハボタン】について–お話致します。
ハボタンの花言葉は、「祝福」「愛を包む」「慈愛」「物事に動じない」「利益」。
ハボタンは、夏にタネをまいて育て、寒くなるとともに色づく葉を冬から春にかけて観賞する植物です。
キャベツの仲間である非結球性ケールから改良されたと考えられています。
日本には江戸時代に食用として渡来しましたが、その後は観賞用として改良されてきました。
ハボタンは日本を中心に品種改良が進み、江戸時代から東京で改良されてきた丸葉系、明治中期に名古屋地方で縮緬系ケールを交配して改良された縮緬(ちりめん)系、戦後大阪地方でつくり出された大阪丸葉系、1977年に発表された切れ葉系、さらにメキャベツ(芽キャベツ)と交配してつくられた系統のほか、葉に光沢があるものなど世界屈指の多様な系統があります。
冬枯れの庭に彩りを添えてくれる数少ない貴重な素材として、かつては大株を花壇や鉢に植えつけて楽しむのが主流でしたが、矮化剤の利用や品種改良により小型化が進み、3号程度のビニールポットで小さく仕立てられたものが主流になっています。
2年目移行は分枝するので、分枝した姿を「踊りハボタン」として楽しむこともできます(高性品種は摘心すれば1年目から踊りハボタンに仕立てられる)。
【栽培環境・日当たり・置き場】
通年、日なたで管理します。関東地方以西では戸外で管理できますが、きれいな状態で長く楽しむには北風や強い霜を避けましょう。
茎を切って踊り仕立てにした場合は、茎の切り口が水にぬれて腐らないよう、軒下など雨の当たらない場所に置きます。
酸性土を嫌うので、庭植えにする場合は、苦土石灰などの石灰資材で用土を中和しておきましょう。
【水やり】
鉢植えは通年、用土の表面が乾いたら、たっぷり与えましょう。
庭植えは、植えつけ時にたっぷり与える以外は必要ありません。
鉢植えは、5月から9月は緩効性肥料(N-P-K=10-10-10など)を施し、10月上旬に液体肥料(N-P-K=6-10-5など)を施します。
庭植えは、5月から8月に緩効性肥料(N-P-K=10-10-10など)を施します。
ハボタンは気温が下がる10月下旬から色づき始めますが、そのころに肥料が効きすぎていると着色部に緑色が混じってきれいに色づきません。
9月末以降は肥料を施しすぎないようにします。
9月末以降は効果が短期間で切れる液体肥料がおすすめです。
多肥状態は避けますが、肥料切れを起こすと発色が悪くなります。
生育が停滞して発色が進まない場合は、規定濃度よりも薄めの液体肥料を11月いっぱい施し続けるのもよいでしょう。
【病気と害虫】
★病気:黒腐病
葉の縁が黒く枯れこむ黒腐病が7月から10月に、高温多湿で肥料過多の場合に多発します。
風通しを図ることと肥料を施しすぎないことが発病させないコツです。
★害虫:アブラムシ、ハスモンヨトウ、コナガ、アオムシ
アブラムシが通年、発生します。
ハスモンヨトウは4月から11月に発生します。
ふ化後、まもないころは1枚の葉に集団でいるので、こまめに調べて手で取り除きます。
コナガは4月から11月に発生します。
新芽の中に潜り込み、殺虫剤が効きにくいので、指でつまんで取り除くのが確実です。
アオムシは3月から11月に発生します。
見つけやすいので手で取り除くとよいでしょう。
【用土(鉢植え)】
水はけと水もちのよい、有機質に富んだ土を好みます。
赤玉土や鹿沼土を使用した配合土はリン酸が不足しがちなので、必ず元肥としてリン酸分の多い緩効性化成肥料(N-P-K=6-40-15など)を混ぜてください。赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土などに、リン酸分の多い緩効性化成肥料(N-P-K=6-40-15など)を適量混ぜたものがよいでしょう。
【植えつけ、 植え替え】
開花後の株を踊りハボタンに仕立てる場合は、春から初夏に、根鉢を少しくずして植え替えます。
庭植えの場合は、植え替えなくてもかまいません。
【ふやし方】
★タネまき:適期は7月から8月です。高温では発芽不良を起こすので、日陰で発芽させますが、48時間程度で発芽するので、それまでに日なたに移動させて徒長させないように気をつけましょう。
タネまき後、3週間程度で3号ポットに鉢上げし、その後1か月程度で定植します。
★さし芽:開花後にできた新芽を利用して、ふやすことができます。
【主な作業】
★花茎切り:適期は4月です。春に開花した花茎を切り取ると下部から新芽が発生します。
新芽は晩秋に再び色づき、分枝した様子が人が踊っているようにも見える踊りハボタンとして楽しめます。切り口がぬれたままだとそこから腐りやすいので、雨を避けるか、アルミホイルなどでキャップをしておくとよいでしょう。
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