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今回は8月の木をご紹介致します。
今回は【カクレミノ】についてお話致します。
カクレミノの花言葉は、「耐え忍ぶ」「ずる賢い」。
【カクレミノとは・・・】
・関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するウコギ科の常緑樹。海に近い照葉樹林内に自生するが、ヤツデやアオキとともに日陰に強い植木の代表であり、和風庭園(特に茶庭の露地)や飲食店の軒先、玄関などに多用される。
・葉の形が、狂言「節分」に登場する伝説上の「隠れ蓑」(着ると姿を消すことができる「透明マント」のような代物)に似ていること、あるいは葉の大きなカクレミノの木自体が、目隠し用になることからから命名された。
・葉は枝から互い違いに生じて先端が尖り、基部はクサビ形になる。幼木のうちは3つ~5つに裂けるが、成木では長楕円形になるのが普通。ただし突然変異も多く、画像のように多様。
・葉の寿命は1~2年で、古くなると黄色くなって落ちる。平安時代の法令集である延喜式にはカクレミノの葉を酒盛りの盃に使うとの記載がある。
・カクレミノの開花は6~8月で、黄緑色またはクリーム色の小さな五弁花が15~40個、球状に集まって咲く。雌雄同株であり、両性花のみの花序(花の集り)と、雄花の混じる花序がある。
・両性花の後には直径1センチほどの実ができ、10~11月にかけて黒く熟す。野鳥に人気とはいえず、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリなどが稀にやって来る。
【カクレミノの育て方のポイント】
・日陰に強い。(ただし、最適地は半日陰)
・軒下など夜露のあたらないところでも栽培できる。
・日向では半球状に育つのが基本。剪定に強く、形をまとめやすいため、比較的狭い場所でも育てることができる。むしろ、剪定せずに放任すると樹形が頭でっかちになりやすい。
・病害虫、風に強い。
・寒さに弱く、北海道や東北地方では育たない。
【カクレミノに似ている木、園芸品種など】
・葉が卵型になる成木を「マルミツデ」と呼んで区別することがあるが、同一品種である。蓑に似た葉を持つ若木より価値が劣るとされ、和風庭園で使われることは少ない。
庭木の剪定や草花の手入れは道具や基礎知識があれば、ご自身でも作業が可能です。
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