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今回は8月の花をご紹介致します。
今回は【サギソウ】についてお話致します。
サギソウの花言葉は、「繊細」「清純」「無垢」「神秘」「夢でもあなたを思う」。
サギソウは、日本各地の日当たりのよい低地の湿地に生える球根性のランです。
親株から走出枝(そうしゅつし、ランナー)を伸ばして、その先端に翌年の球根をつくります。3~5枚の細長い葉を根元近くにつけ、中心からまっすぐに茎を伸ばして、先端に1~5輪の花を咲かせます。
花は純白で唇弁(しんべん)の先端が3つに割れ、その左右の裂片には多数の深い切れ込みがあって、その形は白鷺を思わせます。冬は球根だけになって冬越しします。
ダイサギソウ(Habenaria dentata)は湿った草地に生える近縁種で、千葉県以西の太平洋側に分布します。
草丈は40~100cmになり、3cmほどの花を10数輪咲かせます。
形はサギソウに似ていますが唇弁の切れ込みは浅いので、まったく雰囲気は違います。
サギソウと違って寒さに弱く、冬は室内に取り込んで10℃を保つ必要があります。
また球根ではあまりふえず、タネでふやさないと株を維持できないので栽培が難しい種です。
このほかのサギソウの仲間も美しい種が多いのですが、同じ理由で長期間の維持すら困難です。
また美麗な種の多くは熱帯性で、冬越し温度が15~20℃以上必要です。
【栽培環境・日当たり・置き場】
日なたで育てます。
ほかの植物と寄せ植えにしている場合は遮光の必要はありませんが、サギソウのみで育てていて葉が傷む場合は寒冷紗をかけて20~30%の遮光をしてもよいでしょう。
冬の休眠中は強く凍らない場所(暖かい室内は不可)に鉢ごと移動させます。
ダイサギソウは芽出しから初夏は日なたに、盛夏の間は寒冷紗をかけて20~30%の遮光下に置きます。
冬はやや乾かし気味にして鉢ごと室内に取り込み、最低温度10℃を保ちます。
熱帯性種は日なたを好むもの、日陰を好むものなど生態が多様で、冬越しに15~20℃以上の温度を必要とするものが多く、初心者には向きません。
【水やり】
受け皿に砂利を敷いて水をひたひたに入れ、その上に鉢をのせるか、腰水にして乾燥を防ぎます。
それでも夏は水が切れやすいので、毎日様子を見て、水切れしないよう注意します。冬の間も、極端に乾燥させないように、月に2~3回、土が湿る程度に軽く水やりをします。
【肥料】
毎年植え替えていれば、ほとんど必要ありません。
5月から6月に三要素等量配合の液体肥料を2000倍に薄めたものを、月に1~2回施します。
【病気と害虫】
★病気:ウイルス病
異様にねじれたり、変なまだら模様が生じて生育が衰え、やがて枯れます。
治癒不能なので、5月に病変のある株を根ごと抜き捨てます。
★害虫:アザミウマ、アブラムシ
アザミウマに食害された新芽や若い蕾は、ひどく変形したり、発達せずに枯れたりしてしまいます。
6月から7月に、適用のある殺虫剤を散布します。
アブラムシは新芽や若い蕾につきます。
ウイルスを媒介するので、早期に防除しましょう。
【用土(鉢植え)】
保湿性が高く、栄養分の少ない用土を使います。
赤玉土、または鹿沼土の小粒と、細かに刻んだ水ゴケを等量に混ぜて使います。
水ゴケ単用でもかまいません。
【植えつけ、 植え替え】
毎年、1月から3月の休眠中に行います。
球根は鉢底近くに潜っている場合が多いので、これを植え直します。
球根の上下がよくわからない場合は、横にして植えます。
球根の上に1cmほど用土をかぶせておきます。
【ふやし方】
★分球:順調に育っていれば、球根は1年で2~3倍にふえます。
球根は用土から簡単により分けることができます。
【主な作業】
★ウイルス病のチェック:5月に芽が出そろい、葉が展開してきたところで、異常な形や、まだら模様の葉がないか確認し、あれば抜き捨てます。
庭木の剪定や草花の手入れは道具や基礎知識があれば、ご自身でも作業が可能です。
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