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今回は9月の木をご紹介致します。
今回は【オトコヨウゾメ】について–お話致します。
オトコヨウゾメの花言葉は、「委ねられた想い」。
【オトコヨウゾメとは・・・】
・北陸地方を除く本州から九州の雑木林に見られるガマズミの仲間。山地のやや視界が開けた場所に生えていることが多く、存在は地味だが、花、紅葉、赤い実と観賞価値が高い。
・開花は4~5月。画像のようなピンク色を帯びた白花で、直径は6~9ミリほど。枝先から放射状に伸びた花序にまとまって咲き誇る。花冠が五つに裂けた合弁花で、萼片が五つある。
・秋(9~11月)に熟す赤い果実は直径5~10ミリほどで、長い間、木にぶらさがっている。苦味があるため生で食べるのは難しいが、おいしい果実酒となる。
・葉は卵形で先端が尖る。通好みだが、紫から始まり紅や黄色に変化する紅葉も味わい深い。枯れた葉は黒っぽくなるのが本種の特徴。
・オトコヨウゾメとは意味深な名前だが、「男」はオトコヨモギやオトコゼリのように食用にならないことを意味し、そこにガマズミの地方名であるイヨゾメ、ヨソゾメ、ヨンゾメなどが合わさってオトコヨウゾメ、つまり食べられないガマズミとなったという。筆者はこれを知るまで、紅葉初期の赤紫色の葉を、酒に酔った様子になぞらえて命名したのであろうと想像していた。
【オトコヨウゾメの育て方のポイント】
・高さが2m程度にしかならないのが最大のメリット。太さも人差し指程度にしかならない。
・半日陰を好み、日当たりが強い場所では育ちが悪い。
・乾燥を嫌うため、植える場所にはあらかじめ腐葉土を入れ、保湿性を高めるのがよい。
・自然に形が整うため、基本的には放任して育てる。
・他のガマズミの仲間と同様に、剪定を嫌い、下手に剪定すると元気がなくなる。どうしても剪定する場合、枝は必ず根元で切る。
【オトコヨウゾメに似ている木、品種】
・ガマズミに似るが、オトコヨウゾメの葉は明らかにガマズミより小さくコバノガマズミに似る。オトコヨウゾメは葉をちぎって乾かすと黒ずむ。コバノガマズミは実が垂れ下がらない。
・実が黄色い「キミノオトコヨウゾメ」もある。
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