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今年は2月が旬の野菜・果物・花をご紹介致します。
今回は【フクジュソウ】についてお話致します。
フクジュソウは北海道から本州の山野に多く見られる「春植物」です。
これまでフクジュソウとされていたものは現在4種類に分類されています。
人里に近いところでも大群落をつくるので、花の歳時記には必ず登場します。
いずれの種類も、早春のウメの花がほころぶころから蕾をもち上げます。後を追うように咲く黄色の大輪花はとても見事です。
花茎を伸ばしながら、細く切れ込んだニンジンのような葉を広げ、晩春のころから葉を枯らし、落葉します。
「福を招く」というおめでたい名前から、お正月の鉢花としても人気が高く、園芸店のみならず年の瀬の夜店などで地掘り苗が売られています。
本来は根が大きいのですが、販売苗は意外に根が切られているものが多くあります。
苗選びはその後の成長に差が出るので、鉢植えなら、なるべく芽のしっかりした大きめの株、地掘り苗なら根がたくさんある株を選ぶと成長がよいでしょう。
江戸時代より多くの変わり花が選別され、古典園芸品種も多く見られ、近年はマニアの収集欲をさらに高めています。
【栽培環境・日当たり・置き場】
落葉樹林の下や明るい木もれ日を好みます。
鉢植えの場合、芽出しから開花までは午前中日の当たる場所、葉が固まるころからは、ゆるやかな風の流れる明るい日陰や、木もれ日の下に置きます。
夏前には落葉するので、地上部が枯れたら棚下などへ移動させて、ゆっくりと休眠させましょう。
庭植えの場合も同様の理由で、樹木の下の日当たり側か、落葉樹と落葉樹の間に植え込むと自然に繁殖し、春に先駆けて美しい花を咲かせてくれます。
【水やり】
鉢植えでは、芽出しから葉のある時期はたっぷりと水を与えます。
ただし、早い時期から開花するものは、凍結により花弁が傷むので、花に水がかからないように注意します。
花後の水やりは、通常は1日1回でよいでしょう。
落葉後は多湿は禁物ですが、極端な乾燥も芽の成長を妨げるので、常に適度の湿り気を感じる程度の水やりをします。
庭植えの場合は自然の雨にまかせますが、葉のある時期に晴天が続くようなら水やりをします。
【肥料】
「春植物」は全般に、肥料の施し方で成長に大きく差が出ます。
植え込みの際に、元肥として緩効性化成肥料を1株当たり数粒入れると効果的です。
芽出しが始まったら置き肥をします。
同時に2週間に1回液体肥料を施すとよいでしょう。
鉢植えも庭植えも同様です。
【病気と害虫】
★病気:灰色かび病、炭そ病、ウイルス病など
病気ではありませんが、冬芽の凍結による株元の腐れが最も多く見られます。
特に植え込みが遅かった株は、あまり凍らせないように管理します。
入手したばかりの株では、芽が委縮して伸びることがあります。
これは根を切りすぎたり、寒風により芽が乾きすぎたりしたことが原因です。
まずは健全でがっちりとした苗を入手することを心がけてください。
病気としては、花後に灰色かび病が見られます。
芽に黒いすす状のものが出て枯れ始めたら、炭そ病やウイルス病が疑われます。
★害虫:ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ
ナメクジやヨトウムシの食害、アブラムシの発生が見られます。
見つけしだい捕殺します。
【用土(鉢植え)】
根が太く大きいので、鉢は大きめで深めのものが好ましいでしょう。
鉢穴の小さいものは多湿になりやすいので、鉢穴をハンマーやドリルで大きくします。
重い土を好むので、赤玉土小粒と鹿沼土小粒を主体に、水はけをよくする軽石を混ぜます。
割合は4:4:2くらいでよいでしょう。
有機質の多い土を好むので腐葉土を少し混ぜてもよいでしょう。
【植えつけ、 植え替え】
庭植え替えは秋に行います。
植え替えは毎年か2年に1回行います。
植え替えの際に古く傷んだ根茎や根は除去します。
【ふやし方】
★種まき:タネは花後に金平糖状に結実します。
未成熟で手で触ると自然に落ちるころにとりまきします。
用土は親株と同じものを使います。タネは未成熟で腐りやすいので、まいてから1週間は覆土をせずにそのまま管理し、その後に1cm程度に覆土をして、棚下でコケが生えないように管理します。
翌春に双葉が発芽し、早いものでも開花までタネまきから4年を要します。
★株分け:植え替えの際に株分けをします。あまり小さく分けずに、手で分かれる程度とします。
芽が密集している株は、自然に分かれるもの以外は無理して分けないほうがよいでしょう。
【主な作業】
★交配:最近では交配によりオリジナル新花の作出がブームです。
交配したい花をそろえて、母親を決めたら雄しべを外し、そこに交配したい花の花粉をつけます。
交配後は花に水をかけないよう注意しましょう。
★花がら摘み:開花後にタネをつけさせないものは、株が疲れるので花のつけ根から切除します。
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