今月が旬の花【ロウバイ】

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今年は1月が旬の野菜・果物・花をご紹介致します。
今回は【ロウバイ】についてお話致します。

ロウバイはまるでロウ細工のような黄色い花を咲かせる、中国原産の落葉低木です。
開花期以外はあまり目立ちませんが、新春に香り高い花を咲かせる貴重な存在です。
中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、「雪中の四花」として尊ばれています。
江戸時代初期に日本へ渡来し、ほかの花木に先駆けて咲く香りのよい花が愛され、生け花や茶花、庭木として利用されてきました。
ロウバイの花は内側の花弁が茶褐色ですが、一般に出回っているのは、すべての花弁が黄色の、ソシンロウバイやその園芸品種です。
和風、洋風どちらにも合い、同時期に開花するクリスマスローズを株元に植えたり、冬咲きのクレマチスと組み合わせたりして、冬の庭を楽しむことができます。

【栽培環境・日当たり・置き場】
庭植えは半日陰から日なたに植えつけ、春から夏までは日によく当てます。
土質はあまり選びませんが、過湿に弱く、根腐れを起こして枯れやすいので、水はけのよい場所が適しています。
冬に開花するため、寒風の当たらない場所を選ぶとよいでしょう。
大きく育つため、鉢植え向きではありません。

【水やり】
4月から10月上旬まで、土の表面が乾いたら十分に与えます。

【肥料】
成長期の4月から5月と、寒肥として12月に、緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10など)や有機質肥料(固形の油かすなど)を施します。
未開花株には追肥として、9月上旬に標準施用量の半量を施します。

【病気と害虫】
特にありません。
葉に黒い斑点が出たり、黄色くなったりするのは、水はけが悪いか、土壌が硬く締まっていることが原因です。

【植えつけ、 植え替え】
植えつけは厳寒期を除く落葉期の、11月から12月、または2月中旬から3月に行います。暖地では11月から3月のいつでも行うことができます。
深さ、幅ともに、根鉢の大きさの2倍の植え穴を掘り、腐葉土や完熟堆肥などをすき込んで植えつけます。
水はけの悪い場所では、盛り土して植えつけるとよいでしょう。
根鉢のまわりに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と土をなじませます。
株がぐらつく場合は支柱を立ててください。

【ふやし方】
★タネまき:園芸品種はつぎ木でふやされていますが、台木を用意しなければならないのと、活着しにくいので、一般家庭ではタネまきがおすすめです。
花形や花色の変化が出ることがあるので、自分だけのオリジナル品種をつくることもできます。
適期は9月で、とりまきにします。採取したタネを、赤玉土小粒単用やタネまき用土に、タネの3倍ほどの深さにまきます。
乾かさないように水やりをして管理すれば、春には発芽します。
本葉が3~5枚ほど展開したら、1本ずつ鉢上げしてください。
用土は赤玉土小粒8、腐葉土2の配合土などです。
発芽後5年ほどで開花します。

【主な作業】
★剪定:成木になると樹形が自然に整うので、強剪定の必要はありません。
若木で樹形が乱れる場合は、花後、新葉が出る前の3月に枯れ枝や徒長枝を切る程度の剪定を行います。
園芸品種はつぎ木でふやされていることが多く、台芽が出やすいので、ひこばえが出たら、元から切り取ります。

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