今月が旬の花【デンドロビウム】

いつも弊社のホームページを閲覧頂き、誠にありがとうございます。
今年は2月が旬の野菜・果物・花をご紹介致します。
今回は【デンドロビウム】についてお話致します。

デンドロビウム(ノビル系)は、現在日本での品種改良が世界のトップレベルを誇るランです。節のある茎状のバルブをほぼ直立に伸ばして生育します。
毎年、数本のバルブを伸ばし、節々に花芽をつけ開花します。
ノビル(Dendrobium nobile)という原種をもとに交雑育種が行われたので、ノビル系(ノビルタイプ)と呼ばれます。
近年は日本原産のセッコク(Den.moniliforme)との交雑も進み、小型のノビル系もふえつつあります。
耐寒性に富み、株そのものが凍らないかぎり枯死することのない丈夫なランです。
園芸店では冬に満開の株が販売されていますが、通常の開花期は春です。
栽培法や品種により、落葉してから開花するものと、葉をつけたまま開花するものがありますが、いずれの場合も葉は1年程度で落葉します。

【栽培環境・日当たり・置き場】
3月下旬から11月上旬までは戸外で管理し、冬の間は室内の日当たりのよい窓辺に置きます。
1年を通し十分日光に当てることが大切で、特に長い時間日に当てるようにするとよく開花します。
5月初めから9月初めまでは弱めの遮光をして葉焼けを防止します。
庭木の下などはやや暗すぎる場合が多いので注意が必要です。
また、できるだけ株どうしの間隔をあけ、風通しがよくなるようにします。

【水やり】
もともと樹木に着生するランですから、根がびっしょりとぬれたままになるのは嫌います。
水をたっぷりと与えたあとは、植え込み材料がやや乾いてくるまで次の水やりは行いません。初夏から9月ごろまでは生育が旺盛になるので、この期間のみ、ややぬれていてもたっぷりと水を与えます。
10月からは乾かし気味にし、ややバルブがやせてくる程度の水やりとします。
その後節々から花芽が見え始めたら水をやや多めにして、開花まで同様の水やりをします。

【肥料】
ノビル系は肥料を施す期間が限られているため、長期間にわたり肥料効果がある緩効性化成肥料は避けます。
4月から7月末まで月1回固形の油かす系肥料を施し、さらに週に1回液体肥料も施します。
8月以降も株は成長を続けますが、肥料は施しません。

【病気と害虫】
★病気:葉に黒い斑点
夏にバルブが大きく育ち、みずみずしい葉がつくころから秋にかけ、葉に黒い斑点が出ることがありますが、生育に大きな影響はありません。

★害虫:ナメクジ
新芽や花芽はナメクジの食害を受けやすいため、春の新芽の時期と冬から春の花芽の時期は特に注意します。
虫のふんやヤニが出ていれば、幼虫が侵入している証拠です。

【用土(鉢植え)】
水はけがよく、有機質の多い土でよく生育します。
赤玉土(中粒)2に、完熟腐葉土または樹皮堆肥1の比率で混ぜたものなどを使います。

【植えつけ、 植え替え】
水ゴケと素焼き鉢の組み合わせか、細かめの洋ラン用バークとプラスチック鉢との組み合わせで植え込みます。

【ふやし方】
バルブの上部に高芽を比較的多く出します。
高芽が小さなバルブになり、根を伸ばしたころを見計らって指で摘み取り、水ゴケで小さな鉢に植えつけます。
また、株が大きくなった場合はバルブを4本程度ずつつけて株分けも可能です。

【主な作業】
★花がら摘み:節々に咲く花は1輪ずつしぼんでくるので、しぼんできた花から順次指で摘み取る。
半分以上の花が終わってきたら、節から伸びる短い花茎をハサミで切り取る。
バルブを根元から切らないように注意しましょう。
バルブを切ってしまうとその後生育しなくなってしまいます。

★支柱立て:秋、バルブがほぼ伸びたころに、支柱を立て株の姿を整えておきます。
ただし、小型の品種はバルブがしっかりと立ち支柱が不要のものも多くなっています。

———————————

庭木の剪定や草花の手入れは道具や基礎知識があれば、ご自身でも作業が可能です。
自身で行うのが不安・体力が無く作業が出来ない・忙しく作業の暇がない等、お困りでしたら是非弊社へお任せください!
約10年の腕で迅速・丁寧に仕上げます!
是非お問い合わせください!

———————————