今月が旬の花【シャクヤク】

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5月が旬の野菜・果物・花をご紹介致します。
今回は【シャクヤク】についてお話致します。

シャクヤクは「立てばシャクヤク、座ればボタン」といわれるように、ボタンと並んで高貴な美しさを漂わせ、豪華でエレガントな花を咲かせます。

同属の植物でよく似ていますが、ボタンは木本で冬も枝が残るのに対し、シャクヤクのほうは草本で冬は地上部が枯れ、地中の根や芽で冬越しする点で区別できます。

日本へは平安時代以前に薬草として伝えられましたが、その後は観賞用として多数の園芸品種がつくられてきました。

これらは「和シャクヤク」と呼ばれます。「和シャクヤク」は一重咲きや翁咲きなど、比較的シンプルですっきりした花形のものが多いのに対し、ヨーロッパで育成された品種は洋シャクヤクと呼ばれ、こちらは手まり咲きやバラ咲きなど、弁数が多く香りの強いものが多いのが特徴です。

最近は両方の交配による新しい品種も育成され、また、ボタンとの交配種もつくられています。

シャクヤクは品種が多く、一重咲き、半八重咲きのほか、雄しべが花弁のように変化したものでは、この変化の度合いや形によって金しべ咲き、翁咲き、冠咲き、手まり咲きに分けられ、また、バラ咲きや半バラ咲きと呼ばれるタイプもあります。

【栽培環境・日当たり・置き場】

日当たりと水はけがよく、有機物に富んだ肥沃で乾燥しないところが適します(日当たりを好むが、明るい半日陰や、午後は日陰になるようなところでも育てられる)。

太い根が張り、葉も大きく茂るので、植える前の土づくりと、育成スペースを確保することが大切です。

冷涼地のほうが育てやすいのですが、暖地でも十分に育てられます。葉によく日が当たり、地表は陰になるような環境が理想的です。

堆肥や腐葉土などを混ぜてしっかり土づくりをしておくとともに、株元をマルチングすることで地温の上昇と乾燥を防ぐようにしましょう。

【水やり】

鉢植えは、鉢土の表面が乾いたら水を与え、水切れしないよう注意します。庭植えの場合はほとんど不要ですが、しばらく雨が降らず極端に乾燥するときには、地中深くしみ込むようにたっぷり水を与えます。

【肥料】

不足すると花が咲きにくくなります。

植えつけ時の元肥(緩効性化成肥料)のほか、早春の芽出し肥、花後のお礼肥、翌年の花芽ができる秋に、それぞれ追肥(草花用化成肥料)を施します。

冬の寒肥(有機質の固形肥料)も有効です。

【病気と害虫】

★害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、ネコブセンチュウ、コウモリガの幼虫など
コウモリガの幼虫は地際の茎に食入します。

★病気:うどんこ病、灰色かび病、葉枯れ病など
これらを予防するには、土づくりと栽培環境の改善が第一です。

【用土(鉢植え)】

8号以上の大鉢で根をしっかり張らせることが、よい花を咲かせるポイントとなります。

赤玉土中粒4、鹿沼土4、腐葉土2の配合土など、水はけのよいものを使用します。

【植えつけ、 植え替え】

鉢植えの場合は根詰まりや込みすぎで花つきが悪くなるので、2~3年ごとに植え替えます。

適期は9月から10月です。庭植えは一度植えつけたら、あまり動かさないようにします。

5~10年は据え置きにしましょう。

【ふやし方】

★株分け:夜温が下がり、地下部の成長が始まる9月が適期です。

根はなるべく切らないように注意し、3~5芽くらいの株に分けます。

葉は半分以下に切り詰めておきます。

何年も据え置くので、大きめの植え穴を掘り、堆肥などをよく混ぜてから植えつけます。

【主な作業】

★殺菌剤の散布:蕾に灰色かび病がつくと咲かずに終わってしまうので、まだ芽出しのころから数回、適用する殺菌剤を散布して予防しておきます。

★摘蕾:通常1本の茎にいくつかの蕾がつき、そのままにしておくと咲いても花が小さく、咲かないものも出てくるので、頂点の大きな蕾だけを残して、わきの蕾は摘み取ります。

★花がら切り:開花後は、病気の予防と株の消耗を防ぐため早めに花がらを切り取ります。

★マルチング、土寄せ:根を保護するため、適宜、株元のマルチングを補充し、場合によっては冬に土寄せを行います。

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