今月おすすめのお花【シクラメン】

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今回は10月の木をご紹介致します。

今回は【シクラメン】について–お話致します。
シクラメンの花言葉は、「遠慮」「気後れ」「内気」「はにかみ」。

シクラメンは赤からピンク、白などの定番色に加え、黄色や紫の珍しい花色、花形では八重咲きや花弁にウェーブが入るロココ咲きなど、さらには香りをもつ品種まで、毎年次々と新品種が発表されています。八重咲き品種はタネがつきにくく、花もちがよいといった特徴があります。
また、個性的な斑の入る緑葉のほかに、シルバーリーフあるいはプラチナリーフと呼ばれる銀葉があり、花とのコントラストが美しく、より気品高い印象を感じさせます。
株と花の大きさによって、大輪系、中輪系、小輪系(ミニシクラメン)にタイプ分けされ、さらに寒さに比較的強く庭植えにもできるガーデンシクラメンがあり、それぞれ栽培の最低温度が異なります。
育て方には、葉を枯らして球根だけの状態で夏越しさせる「休眠法」と、葉を残して生育させながら夏越しさせる「非休眠法」の2つの方法があります。
6月ごろ、植物の状態を見て判断しますが、初心者には非休眠法のほうが簡単です。
非休眠株は休眠株と比べて開花が1か月ほど早く、年内から花が見られます。

【栽培環境・日当たり・置き場】
冬は室内のよく日の当たる窓辺で管理します。
ガーデンシクラメンは、耐寒性があり戸外で育てることができますが、直接霜に当たると株が傷み、ひどい場合には枯死することがあるので、木の下や軒下などで育てます。
3月中旬からは日中、日当たりのよい戸外で雨に当てないように管理し、徒長気味になっていた株を締めて育てますが、最低気温が10℃以下になるときは室内に取り込みます。
梅雨時期からは、戸外の雨のかからない風通しのよい明るい日陰で管理します。
休眠させた場合は日陰へ移します。
9月中旬からは春の方法に準じて育て、最低気温が5~10℃になったら室内に取り込みます。

【水やり】
底面給水鉢で育てている場合は、夏に休眠させないかぎり、受け皿の水がなくならないように適宜補給します。
普通鉢で育てている場合は、鉢土の表面が乾いてきたら、葉をめくって球根の頂部に水がかからないように、株元にたっぷりと水やりします。
夏に休眠させるときは、6月から8月の間、一切水を与えないようにします。
ガーデンシクラメンは非休眠法で育て、土が乾いてきたら株元にたっぷりと水やりしてください。

【肥料】
9月から5月上旬までは、1週間に1回程度、液体肥料を施します。
夏の間は、非休眠株には2週間に1回程度、薄めの液体肥料を施しますが、休眠株には一切施しません。

【病気と害虫】
★病気:灰色かび病、軟腐病
気温が低くて湿度が高く、葉や花にかかった水が乾かないとき、灰色かび病が多発します。
また、高温期で通気が悪いときには、軟腐病が発生することがあり、球根が腐って悪臭を放つ症状が見られます。
水やりのときに株に水をかけないように注意し、風通しをよくして予防しましょう。

★害虫:シクラメンホコリダニ、スリップス
高温乾燥時に、シクラメンホコリダニとスリップスがつきやすく、葉や蕾が萎縮したり、花が奇形になったりします。

【用土(鉢植え)】
市販の鉢花・草花用培養土を用いるのが簡単です。
自分で配合するときは、赤玉土小粒4、腐葉土4、日向土細粒2の割合でつくります。
また、元肥として緩効性化成肥料を1㎡当たり3g程度用土に加えます。

【植えつけ、 植え替え】
9月上旬から中旬に植え替えを行います。
非休眠株の場合、根鉢をあまりくずさず、表土を軽く落として一回り大きな鉢に植え替えます。
休眠株の場合は、根鉢を抜いたら土をすべて落とし、根を半分くらい切って同じ大きさの鉢、あるいは一回り大きな鉢に植えます。
いずれも、球根の頂部が土に埋まらないように浅く植えます。

【ふやし方】
球根は分球しないので、子球を分けてはふやすことはできません。同じ形質のものは得られませんが、タネでふやすことができます。開花時に好みの株を2株用意して人工受粉を行えば、結実して3~4か月でタネがとれます。
採取したタネは冷暗所で保管し、11月ごろにまきます。

【主な作業】
★花がら摘み、枯れ葉取り:株を片手で押さえながら、咲き終わった花梗(球根と花の間の茎)を手でつまんで引き抜きます。
同様に枯れた葉も抜き取ります。

★葉組み:球根の頂部にある芽に日光を当てて生育を促進するとともに、花を中央に集めて株姿を整える目的で行います。
株の中央にある葉を、外側のほうの古い葉の下方へ移します。
葉柄が交差すると株の中央に日光が当たらないので放射状に広げます。
この葉組み作業は、生育おう盛で葉のふえる秋に行います。
また開花中も随時行うと、形よく、小さな蕾まで咲くようになります。

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